沖縄市出身、現在は東京をベースに活躍するファッションデザイナーの平安座レナさん。 ブランド、HENZAのディレクターとして、 明るくポジティブに活動し続けるクリエイターだ。沖縄から世界へ自身のクリエイションを伝えるアクティブな行動姿勢を聞いた。※インタビューは2020年5月、掲載当時のものです
沖縄が持つミクスチャー感や生き方が私のルーツ
―平安座さんのブランドについて教えてください。
「現在は、自分の名前を冠したHENZAという名前でやっています。“自立した女性ほど美しいものはない”をコンセプトに掲げ、着てくれる人と共に感覚を高め合いたいという気持ちでやっています。この考えに沿って、洋服だけではなく活動や商品やコンテンツを提供していきたいと考えているんですよ。なので、洋服をデザインするだけではなくセミナーを行っています。地元、沖縄では小学校で講演会をやったこともあります。そこで話をした小学生の子が感想文を送ってくれたり、今っぽくSNSをフォローしてDMをくれたりして、すごく嬉しかったですね。10~20年後の未来、私の講習を受けてくれた子が、何か自分のやりたいことを形にしてくれていたらすごく感動しますね」
―ルーツである沖縄は平安座さんのクリエイションに影響を与えていますか?
「ありますね。ブランドの方向性や洋服のデザインの根本にあるのは沖縄です。沖縄は、どこかアメリカっぽかったり日本の文化が残っていたり、沖縄古来のカルチャーがミックスされていて、その絶妙な雰囲気が私に大きな影響を与えています。紅型や藍染といった沖縄の工芸品の手法を洋服に取り入れているわけではないんですが、考え方や生き方としての沖縄感が私にはとても重要なんです」
―今後、ブランドとしてやっていきたいことは何ですか?「これはブランドとして、というよりも私個人の考えなんですけど、今、世界が変わって人々の価値観が大きく変化していく中で、やっぱり必要とされる洋服を作っていくべきだと感じています。日常に密着し、環境を配慮したうえで地球にも優しく長く着てもらえるものを1度目指したいと思います」
―その他、平安座さんが活動していることを教えてください。
「カフェ、Sharetea(シェアティー)のディレクションを担当させていただきました。台湾ティーがメインのカフェなんですが、メニューや制服、内装、パッケージなどをデザインさせていただいています。シェアハッピーをテーマに癒しを与えてくれる空間にしたいと思って。新宿マルイ本館にあるので良かったら遊びに行ってみてください」
2020年で4周年を迎えるブランド、HENZAディレクター。 同時にカフェのディレクションなどデザイナーとしても活躍し、講演会も積極的に開催。
@lena_henza