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絵画のような一皿できっかけをくれるアーティスト「ニュー夜明け」

絵画のような一皿できっかけをくれるアーティスト「ニュー夜明け」

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そう。私もそう思ったんです。

この写真見た時、まるでフェルメールの絵画のようだと。

彼女はフードアーティストの朝比奈さん。

「食を芸術に」という志のもと沖縄で活動している。

様々な食に関してのエキスパートは世の中にいっぱいいる中で、食に関しての想いなども人それぞれだ。その中でも珍しい肩書きを持つ「フードアーティスト」とは。

元々山形出身の朝比奈さんは震災をきっかけに沖縄に移住。

「放射能が特に気になっていたんですが、当時の彼(現在の夫)とジャマイカに移住しようという案もありどうしようって思っていた際に、ひとまず最南端の沖縄に一回移住しようって思い立ったんです。」とまさかのきっかけ話をしてくれた。

今年で沖縄に住んで11年目になるという。

「沖縄は住みやすいですよ。私がやっているようなことを面白がってくれる人が多い気がする」とにっこり笑った。

「ニュー夜明け」という食のユニットを組んでいた朝比奈さん。

パートナーの宮城さんはIROCAKESという名前でロースイーツのブランド、そしてコザにあるraw sweets cafe abondanceでスイーツを提供している。宮城さんはスイーツを、朝比奈さんはフードを担当していた。

「raw sweets cafe abondanceで出すランチプレートやケイタリングで出すお弁当も一皿が絵画のような、一つのお弁当がすごく刺激的な気持ちになれるようなものを作っていたいなと思ってるんです。めし屋なんだけど、めし屋に収まらないいろんな活動がしたいなと。」そういうとエリカ・バドゥのようなターバンを優しく手でおさえた。

ここまで聞くととても抽象的な概念に聞こえるが、食事は誰もが行う行為だからか、妙に納得しやすいところがある。

この「フードアーティスト」とは一体どんなことをするのだろう。

朝比奈さんがフードクリエイションと呼ぶパフォーマンスは、その場で流れるDJの音だったりに合わせて即興でテーブルに盛り付けて一枚の絵を描いていく芸術のこと。言わば食べることができるアート作品なのだ。

「例えばケータリングでも、ご自宅のお皿をお借りして選んで、お花を使ったりしてテーブルを即興でデコレーションしていくんですけど、ライブパフォーマンスとして楽しめるんです。」

確かに目の前でいろんな色と形をした野菜やフルーツなどがどんどん絵画のようにデコレーションされ、形になっていく様は確かに見ていて吸い込まれそうだ。

(Photo: ニュー夜明け)

食に魅了されたきっかけは意外にも沖縄に来てから始まったという。一日シェフをやっていくうちに、沖縄の食材に出会い、スパイスに醤油や味噌を合わせる独自の調理法が面白くなって自ら開花していったという。今ではライブパフォーマンス、ケイタリング、そして調味料なども作っているという。

「それが面白くてまだ面白いまま、まだずっとやっています。」と笑った。

そんな朝比奈さんが展開する「ニュー夜明け」というブランドは8年目を迎えた。

「最初はイベント出店だったり、月に一回のシェフをやってました。でもニュー夜明けとして腰を据えてやるようになったのは2年前。じわじわと5-6年で名前だけ聞いたことあるかも?という方が多く、2年前にスタートした時はありがたいことにスムーズでした。」

そんな「ニュー夜明け」だがスタートした2年前にプラントベースにしようと決めたという。

きっかけは当時小学校1年生の娘さんの一言だった。

「私、砂糖やめる」

ちょうどコロナ禍に入って少し時間に余裕ができてから、環境問題やアニマルライツの話だったりのドキュメンタリーや本を読むようになったという。そんな中、娘さんと一緒に砂糖についてのドキュメンタリーを見て彼女がこの一言を放ったのだった。

朝比奈さんもこの言葉にはハッとして、彼女の言葉で気付かされたという。

「自分は食の仕事をしているのに、食事を蔑ろにしている気がして。」

今まで芸術の側面でしか見てこなかったのかもしれない、と。

「体内環境も、地球環境も、一人が変わったら連鎖で変わっていけることってあると思うんです。それが私の作ったご飯でお肉がなくても美味しいとか思ってくれたり、オードブルとかプラスチック容器じゃなくても華やかに見えるんだねとか。従来のものじゃなくても面白いものが見えるんだよっていう何かになれればいいなっていう思いがあります。」

もっと自分がやっていることを更にオリジナルなものにしていこう。そう思って完全プラントベースを決意したという。

「プラントベースでやっていてすごく思ったんです。」そういうとしっかり目線を合わせて大切にその発見を説明してくれた。

プラントベースにしたことで朝比奈さんは今まで以上に実は様々な人へリーチできることを知ったという。食べることができないものがいっぱいあるように思えて、狭まっているようにも見えるが、実は作っている人から見ると宗教上の理由だったり、体質だったり、お肉やお魚が食べれない人も、みんなが食べることができるような食事を作っていくことで届けることができる人が倍に増えることに気づいた。

それはまさに逆転の発想だった。

実はコザのコミュニティーの中でコンポストプロジェクトを始めたいという。

「お店から出る生ごみをコンポストして、その肥料で野菜が育って、その野菜が自分達のご飯になるっていう循環を子供たちに体験してもらいたいなと思っていて。」と目を輝かした。

「大きい旗を振って、今環境問題ってこうなっているよ!っていうより、もっと未来を作っていく感じで環境と自分の食事を面白くつなげることができたらいいなって思うんです。」

子供たちにもわかるように「経験」として食を扱う朝比奈さん。

彼女が作り出す料理に出会い、口にして、新しい感情が生まれ、新しい発見をし、自分の生活を良い方へ少し変えてみようかななんて思ったり、そんなきっかけになること。

「フードアーティスト」とはそんな食に纏わる思いもよらない循環のきっかけや気づきを作り出すアーティストなのかもしれない。

尚、Champlu ECサイトでも期間限定で3/5(土)から2週間沖縄のおすすめ商品を販売予定!

こちらのニュー夜明けの「ニュームーンデュカ」も販売されるのでお見逃しなく!

最新の情報は随時アップデートされるインスタアカウント@champlu_okinawaをご確認ください。

情報:

毎週土曜日はランチプレートをraw sweets cafe abondanceにて提供。

他にもイベント出店情報など盛り沢山。最新の情報はインスタグラムアカウント(@newdaw.n)をチェック。

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