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ナチュラルワインの角打ち「ツチトイブキ」で人生に彩りを。

ナチュラルワインの角打ち「ツチトイブキ」で人生に彩りを。

CULTURE

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「あ〜!こんにちは〜!!」と、浮島通りに明るい声が響く。

お店に足を運ぶお客様にありったけのウェルカムを飛ばしてくれる店長の竹内さん。

ここ「ツチトイブキ」は沖縄では珍しいナチュラルワインの角打ち屋さん。店内で美味しいワインを飲めることはもちろん、数々のナチュラルワインを取り揃えており、店頭販売、飲食店などへの卸業、さらにはECまでも行っているという正真正銘ワイン専門の酒屋である。

ソムリエの竹内さんが選りすぐりのワインを実際に飲み、そして毎回美味しいと感じたものだけをセレクトしているという。

「沖縄にナチュラルワインが飲めるところがあまりないなと思っていて、元々飲食の世界にずっといたんで、東京にもある角打ちスタイルを持ってきたら面白いんじゃないかなと思ったのがきっかけです。」と三年前に沖縄に東京から移住してきたという竹内さん。

沖縄には地理的にもアジアのハブになるような市場の魅力があるという。

また、住んでみて人のおおらかさなどが土地柄感じられ、自分らしく更に生きられる場所だと微笑みながら教えてくれた。

猫も杓子もナチュラルワインと昨今流行っている中、ナチュラルワインに特化した形で提供しているのは、一過性のトレンドではなく今までワインと向き合ってきたからこそのリスペクトが込められていると竹内さんはいう。

「ツチトイブキの強みはサービス力と確かな知識なんです。やっぱりどんなにやってても常に新しい知識をブラッシュアップしてお客様への提案力を磨かないと意味がないと思っていて、正確な知識と経験の二つが備わっているからこその本質なんです。」

ツチトイブキで働くスタッフ全員ワインが大好きで竹内さん以外にもソムリエが在籍し、また更にソムリエ資格の勉強をしているスタッフもいるという。

お店の看板でもある写真は竹内さん自身がオーストリアの南部に位置するナチュラルワインの聖地、シュタイアーマルクへ行った時に撮影した写真だという。生産者と会話したかったことから、イギリスの資格WSET(Wine & Spirit Education Trust)を英語で勉強して、自分でアポイントを取って会いに行ったという。

とにかくその行動力と勉強熱心な様子が伺えるその姿勢に拍手を送りたい。

「お客様が見るのは本質だから、その本質を何かあったときにきちんと伝えられることが大事なんです。」とニッコリしながら竹内さん。

その柔らかな物腰から出てきた言葉が、あまりの不意打ちの格好良さに背筋が伸びる。

店内と外と数席用意され、その時のおすすめナチュラルワインを数種類もグラスで飲めるお手軽さ。しかも飲兵衛もビックリ午後1時からの営業である。

(*12月からしばらくの間は月曜日の角打ち営業を休業、ワインショップは通常通りの営業とのこと。) 最新情報は店舗のインスタグラム( @tsuchitoibuki)から随時チェックして欲しい。

また、系列店のワイン食堂トランクの一品料理もこちらで提供しており、それぞれのワインに合った季節の食材が充実している。金柑とブラータチーズや、きびまる豚の生ハムと洋梨、さらにはNUCHIBUTAの猪豚パテなどローカルの人気ブランドも数々提供。(季節毎にメニュー変更あり)ラインナップを見ているだけで、口いっぱい広がる豚の甘い油を一気にワインで流し込みたい欲が湧いてくる。

「最近お客様が、ワインと出会って人生が楽しくなった!とおっしゃってくださって。」と目を柔らかく細める竹内さん。

これからもツチトイブキのスタッフの知識や提案力によってお客様一人一人の人生の彩りになりたいという。

いくらか肌寒い沖縄にやってきたホリデーシーズン。今年は一味違うワインでお祝いするのはいかがだろう。是非とも丁寧に教えてくれるソムリエとの会話で好みの味を見つけ出して欲しい。

一本のワインが織りなす物語にきっとワイン好きも、これからワインを試してみたい人もみんなファンになること間違いない。ツチトイブキの溢れるワイン愛、そして湧き出るプロフェッショナリズムに乾杯したい。

店舗情報:
ツチトイブキ
住所 〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2丁目7−27 プチメゾンド松尾 1階
営業時間 13:00-21:00
定休日 月曜日(月曜日が祝日の場合は営業、翌日休み)
@tsuchitoibuki

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(そう、意外と沖縄は縦長なんです。)

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目に見える色がどんどん増えて。
気づくと亜熱帯の草木が生い茂り。
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だからかな。
そうポツリとぼやいた瞬間少しだけ何かがいつもの生活と分離した感覚。
心のピント修正とも言える爽快感。
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「沖縄を訪れた人が沖縄のこと好きで、大事にしてくれてるのを見ると、沖縄出身の私たちも、もっと自分達が大好きだと思っている沖縄について考えたり、行動したりしたいと思うんです。」

その言葉は重苦しくなく、率直で、誠実な言葉だと思った。

なんだかそれは「自分をもっと大事にしないと」と言っているようだった。

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