このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

思いやりの味がするおいなりさんとお惣菜のお店

思いやりの味がするおいなりさんとお惣菜のお店

CULTURE

Read More

いなりやさんのいなり寿司はどうしてこんなに舌触りがいいのだろう。

キメ細やかな油揚げに季節の具材とほんのり甘酸っぱいご飯。

しかも一口大ときた。バクバク食べてしまいそうな自分を抑えるのに必死だ。

そんな舌触りシルキーないなり寿司を作るのはここ「いなり屋 ゴン」。

お花が咲き誇る古民家を覗いてみるとそこにはなんとも美味しそうに並ぶお惣菜とカラフルないなり寿司がズラッとガラスのショーケースに並ぶ。

2021年6月にオープンした「いなり屋 ゴン」はどこか懐かしさが漂う家族の温かさをそのままお惣菜にしたようなお店だ。

店長の堀川さん曰く、そもそもいなり文化が日本各地で存在するというところに着目し、沖縄のいなり文化を大切にしながら更に進化していきたいという想いも込めてこのお店は始まったという。

いなり寿司は乙な手土産として使われることもあるが、小腹が空いた時におやつ感覚で食べられるのもあり、実に用途が幅広い。

「いなり寿司は奥が深いんです。コンディションで毎回変わるので手がかかります。油揚げは愛媛の松山揚げを使っていて、味付けも数々の工程を踏みながら丁寧に作り上げています。素材などにも拘って作っていますし、何よりうちは無添加なので子供でも安心して食べられます。」

堀川さんもお子さんが生まれてから添加物を気にするようになり、お店でもお子様連れのお客様が多いからこそ子供にとって体に優しいもの、そして美味しいものを提供するように心がけているという。

お惣菜はレギュラーメニューはあまりなく、むしろ来てからのお楽しみとのことで、一品料理を買いに来た人も、酒のあてを買いに来た人もこの溢れんばかりの種類に心が躍ってしまう。

素朴な優しい味のするコロッケや豚肉のミルフィーユカツ(大葉とチーズ入り)などまさによだれものである。

いなり寿司には定番のものと、季節に合わせた素材で作っている日替わりもある。

チキナー(沖縄の郷土料理:カラシ菜の塩漬け)など沖縄のローカル食材も使用し日々試行錯誤しているという。

「コロナでみんな大変な思いをしたと思うので、いなり寿司を手土産にしてもらうことで、またみなさんが人に会いに行けるきっかけ作りになると思うんです。」と思いやりのある言葉を口にする堀川さん。

いなり屋ゴンは今年初めてお節を始めるとのこと。二段のお重で税込10,000円、しじみ汁の真空パックもついてくるという。ありきたりなかまぼこや栗きんとんなどのメニューではなく、自家製カラスミ、磯つぶ貝のうま煮、アンコウの唐揚げやクーブイリチーなどとことんお惣菜屋さんだからこそのラインナップとなっている。

実は沖縄はお重箱のお節カルチャーがあまりなく、オードブルのセットで済ます家庭が多い。

そんな中でも巧みに沖縄のおかずを操るお節はとても新鮮だ。

受け渡し時間は2021年12/31(金)12:00-15:00とのこと。

いなり屋ゴンだからできる思いやりのある優しい味のお節は予約必見だ。

Related Article

得る気づきに目覚めるAwayk

得る気づきに目覚めるAwayk

NEWS

那覇から今帰仁(なきじん)まで車を走らせること2時間。

那覇は島全体から見ると南寄りに位置しているため北部までは割と距離がある。
(そう、意外と沖縄は縦長なんです。)

北上していくとシティーからぐんぐん景色が変わっていく。

目に見える色がどんどん増えて。
気づくと亜熱帯の草木が生い茂り。
空と海の色が同化していく。

「意外と遠いんだ。」

だからかな。
そうポツリとぼやいた瞬間少しだけ何かがいつもの生活と分離した感覚。
心のピント修正とも言える爽快感。
そして訪れる安らぎ。

少し離れただけなのに、私の肩の力が穏やかに抜けていく気がした。

沖縄を想う好奇心くすぐられるお店「Proots」

沖縄を想う好奇心くすぐられるお店「Proots」

NEWS

「デッドストックたくさん連れて帰ってきました。」

その言葉をSNSで見かけた時、今までスニーカーや古着以外の文脈でデッドストックという単語を見かけたことがなかったので、つい私の指がその投稿に反応した。

美味しそうなベッコウ色とラムネ色のそれは、琉球ガラスだった。

画像からして沖縄のお土産屋さんで売っている琉球ガラスとそもそも雰囲気が違う。
それはカラフルではなく、無骨で、なぜかフォルムに温かみがあった。

お土産屋さんにある琉球ガラスとどう違うんだろう。
昔の琉球ガラスはどんな触り心地なんだろう。

私は実際にそれを手に取ってみたくなった。

職人技光る手描き看板の 「HAND SIGNPAINTERS」

職人技光る手描き看板の 「HAND SIGNPAINTERS」

NEWS

「もっと沖縄を大事にしないとなって感じるんです」

「沖縄を訪れた人が沖縄のこと好きで、大事にしてくれてるのを見ると、沖縄出身の私たちも、もっと自分達が大好きだと思っている沖縄について考えたり、行動したりしたいと思うんです。」

その言葉は重苦しくなく、率直で、誠実な言葉だと思った。

なんだかそれは「自分をもっと大事にしないと」と言っているようだった。

Translate »