かつて那覇の中心地でもあった神里原(かんざとばる)社交街は、戦後に建てられた沖縄でも最も古いスナック街のひとつ。あちらこちらにネオンが灯り、ちょっと危険な香りすら漂う街の一角でふと夜空を見上げると、「大人の駄菓子屋 もえぴ」の看板を見つけることができる。
ピンクに灯る店内は、ディープな街の様子とも相まってエロス感じる雰囲気だが、「駄菓子屋さんになりたかった」というオーナー「もえぴさん」こともえさんのピュアな想いが詰まっている。「昔からピンク色やカワイイものが好きで、駄菓子も大好き。ここは、私の好きだけを集めた“駄菓子バー”なんです」。
「自分が食べたいものばかり」という駄菓子は、ドリンクを注文すれば食べ放題。お酒はウィスキーや泡盛(400円〜)、カクテル(各種500円)など豊富に揃う。中でもイチオシはお手製のシェイク(700 円〜)だ。 ハンバーガー屋さんにあるようなシェイクが好きで「カワイイし、お店を持ったら絶対ラインナップに入れよう」と決めていた特製。ホイップクリームとチョコスプレーで、しっかり甘くて、見た目もカワイイ仕上がり。オーダーすればリキュールを入れてアルコール仕様も作ってくれる。
店内はもえぴさんがコレクションしてきた雑貨や、大好きなキャラクターグッズでデコレーションされ、個性溢れる不思議な世界観。クッションの置かれた大きなベッドのような小上がりでは、お客さんが横になったりくつろいだり、思い思いに過ごしている。テーブルゲームもあって、もえぴさんの部屋に遊びに来ているような気分に。
「人とお話しするのが好きなんです。いろんな知識や、おもしろい話が聞けるのが楽しい」ともえぴさん。お客さん同士が仲良くなることもしょっちゅうで、お店を通して交友の輪がどんどん広がっている。
「女の子たちがテーブルを囲んでガールズトークしてるのを見るとカワイイなぁって(笑) 若い子たちが歳を重ねた時に、そういえばあのお店に行ったとき楽しかったねって、思い出してもらえるようなお店になりたい」。
歩き慣れない街並みにちょっとドキドキしながら、でも勇気を出して扉を開いてみてほしい。お酒と、お菓子と、おしゃべりで、楽しい時間を過ごせるから。もえぴさんの好きだけを集めた“カワイイ”世界へようこそ。
大人の駄菓子屋 もえぴ
住所 沖縄県那覇市壺屋 1-2-12-2F
電話番号 080-1546-2344
営業時間 20:00〜27:00
定休日 水曜日(その他店休日は Instagram にて)
【Instagram】https://www.instagram.com/dagashi_moepi/